4.25 昭和記念公園  水谷淳子氏撮影

4〜5月に掛けて咲く
ウオーク時  二田紀子氏撮影

7.25日 熟れて食べたら美味しいそうである

「ムベ」とはどうしてついた名のだろうか
 
ある言い伝えによれば
 天智天皇が近江・大津に都されていた。薬草園である蒲生野に行啓された折に、8人の子供を持つ元気な老夫婦に会われて、その元気の秘訣をお尋ねになられた。老爺が、これですと果物を差し出されますと天皇が口にされ思わず「むべなるかな」と仰せになり、それからこの果実を「むべ」と言うことになった。


 「むべなるかな」は「むべ」と略され、「いかにも」「本当に」と言った意味である。
 六歌仙の一人文屋康秀の歌を百人一首で知っている。

                        吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐といふらむ
 
ある言い伝え その2
 天智天皇の時代に、大贄(おおにえ・朝廷または神への貢ぎ物として奉るその地方の産物)の際にこの果実を毎年宮中に献上していて包且(おおむべ)と呼ばれていたことから「ムベ」となったという説が有力と言われている。

 
 では、老爺が天智天皇にこの果実を差し出す以前は何と言ってのか
 これが「郁子」ではないだろうか
  と言う字は『漢語林』(大修館書店)によれば
     1.かぐわしい。香気のさかんなさま
     2.さかん。文化の高いこと
     3.あたたかい
     4.あや。あや模様の美しいさま
     5.地名

 は、実の意味である。 かぐわしい実と言う意味としたい。
 女子にこの名が多いのもなんだか納得である。


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